クロックスのサンダルがくれたボクへのメッセージ

ボクは7月24日から3日間、昨年から始まった野呂田直樹さん主催のコアプロジェクト(以下コアプロ)の卒業合宿のために宮古島に滞在した。

この季節に登場するお気に入りのクロックスのビーチサンダルサンダルをスーツケースに入れて行った。このサンダルは今から7年ほど前にグアム島で買った。すごくはき心地がよくそれ以来海に行くときは必ず持って行った。

 

宮古島2日目に朝からこのビーチサンダルを履いてコアプロ仲間のヨッシーと海に行った。ビーチへ歩いて行く途中にヨッシーのサンダルの紐が切れた。そして、ビーチの帰りにお店で彼は新しい白いクロックスのサンダルを買った。それまでのものとは違い、彼の足取りが軽快になって雰囲気もより明るくなったような気がした。

 

午後からコアプロ仲間と合流し海辺でBBQをした。そこでヨッシーがボクに「明日、帰るまでに宮古島の景色をドローンで撮影したいのでマークさんもどうですか?」と誘ってくれた。ボクも面白そうだったのですぐにレンタカーの手配をして、BBQ終了後レンタカーを借りに行った。

 

もともと家族でくる予定だった宮古島だったのだが飛行機の欠航で家族と行けなくなり、滞在日数も減らしタクシーで移動することにしていたので観光は全く考えていなかった。だから、レンタカーで行きたかった場所へ行けると思うとめちゃくちゃ楽しくなってきた!

 

レンタカーを借り最初に行きたかった場所は、ボクの親友から教えてもらった「三角点」というところ。でも、そこは観光スポットではないので目印がない。スマホで調べて行くと何もない一本道で両脇には背の高い植物が生い茂るところだったが、ちょうど一台の車が止まっていた。

 

そして、その車から出てきた女性3人が植物が生い茂る中に入っていった。ボクたちもそこで車を止めて降り、彼女たちが入って行った付近に近づくと植物でできた自然のトンネルがあった。地面は溶岩のような硬い凸凹で、植物も葉にトゲのあるものや肌に触れるとすり傷になりそうなものだった。

 

そのトンネルに足を踏み入れた瞬間、ボクの右足のクロックスの鼻緒が切れた!ボクは「え〜、こんなところで!」と思わず声をあげた。なんでこんな絶妙のタイミングできれるのか!と思いつつも仕方がないので裸足では怪我しそうな足場の悪いところを右足のサンダルをブラブラさせながら中腰になり探検隊のような気分でゆっくり入って行った。

 

そのイバラのような窮屈なトンネルの出口を抜けた瞬間、ボクに目に飛び込んできたのは目が覚めるような別次元世界!青空の下、目が冴える透き通った真っ青な海。崖の上からそのサンゴ礁が透けて見える海を眺めているとなんとウミガメが泳いでいる。もう、切れた鼻緒のことなんかすっかり忘れてこの世界にひったっていた。

 

 

そして、車に戻って見上げると今度はなんと真っ青な空を背景に、真っ白なもくもくした雲の上、その上に綺麗な虹が掛かっていた!そこでヨッシーとドローンで撮影しながらこの素敵な場所のエネルギーを感じ、この至福のひと時を味わった。

 

その夜、ホテルに戻り鼻緒が切れたサンダルに「長い時間ボクと一緒にいてくれてありがとう!」と感謝の気持ちを伝え、ゴミ箱の中に入れた。そして、部屋を暗くしてベットに入りなかなか寝付けずにいるとふとサンダルが頭に思い浮かんだ。

すごく気になりもう一度電気をつけて起き上がり、ゴミ箱の中からサンダルを取り出し写真を撮り、鼻緒が切れ長年いろんなところを歩いたことで傷つきボロボロになったサンダルを眺めていた。

 

すると今度はココロ奥底から何か愛おしい感情が湧いてきて「長い年月、ボクのこの足を支えてくれてボクをいろんなところへ連れて行ってくれて本当にありがとう!」を伝えることができた。

 

この後、ボクは夢の中で「ヨッシーのサンダルとボクのサンダルの鼻緒が切れたのは偶然じゃないんだよ!」「これは君たちがこれから新しいステージへ進んでいくために起きたんだよ。」「これからは新しいサンダルとともにあなたたちが見たこともない素晴らしい世界へ進んでいくんだよ!」というメッセージがボクの頭の中に響き渡った。

 

ボクたちに起きる出来事は全て必然。出来事には必ずボクたちに必要なメッセージが隠されている。だから、出来事に対して良いとか悪いとかを考えるのではなく、ボクたちはどんなメッセージを受け取りたいのか?を感じることが大切なこと。

 

こんな小さなサンダルの鼻緒をキレる事件でさえもボクたちにとって大切なメッセージをくれる。ボクたちが生きるということは、ボクたちがその幸せを感じるために毎日をドラマのように大小の出来事が起こし、その中に隠されているメッセージを受け取り成長していくこと。遠いどこかに探しにいくのではなく、ごくごく身近なところに。

 

最後に質問です。

 

「今日、あなたはどんなメッセージを受け取りましたか?」

 

今日も最後まで読んでくれてありがとう!