今回は南インドのケララ州にあるGreens Ayurveda病院での薬について体験したことをシェアします。こちらの病院では薬品メーカーで製造された薬と病院で製造された薬を提供される。オイルやハーブなどもこちらで製造されている。こちらで製造されるものは古くから伝わる製造方法に則って製造されているので新しく発見された物質というか長い横文字のものはなく、太古から存在する植物や鉱石などからできている。
そして、製造過程を見学させてもらいびっくりしたのが日本の奥戸さん(釜)の上に大きな鍋を置いてグツグツと煮ていることだった。ただそれは僕たち現代人が忘れている大切なプロセスなのか?とも思えた。最近はフードプロセッサーの様なもので粉砕はしているが植物の葉を切ったり丸薬を丸めたり油分を抽出したりする作業は昔のまま手作業でなされている。
決して効率的ではないがそこに携わる人たちの想いがその薬やオイルなどに伝わりそれらを患者が受け取る。現代の日本では薬だけではなく、食品も衣類も工業製品も大量生産、大量消費、大量廃棄が当たり前になっていてなんとも無機質というか『想い』という様なものが受け取りにくくなっていると感じるのは僕だけではないと思う。
アーユルヴェーダを通じて食・薬・治療方法など僕にとってまだまだ知らないことばかりだ。ただ、そこには現代に生きる僕たちにとって必要なことがたくさんある。新しく発明、開発されることも大切だけれども古来から伝わる普遍的な叡智を活かしていくことが僕たちが幸福になっていく糸口になるのではないかと思う。
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