第2回 ⭐️大好評⭐️ 魂の会話『人生は出逢いで変わる!』ゲスト 髙田隆二さん ②

11年ぶりにマジシャン復活!

<Moriyuky>

いつぐらいまでマジックをされていたんですか?

 

<髙田さん>

大学生の頃まではコインやカードや

 

タバコなどを持ち歩いて

 

飲み会や旅行に行った時に

 

友達に見せていました(笑)

 

しかし、就職してからは10年くらい

 

自分がマジックをしていたことすら忘れていました(笑)

 

11年目にろう学校に赴任しました。

 

耳が聞こえない子供たちの学校だったので

 

手話を一生懸命覚えました。

 

しかし、授業の時にある問題に直面しました。

 

それは、子供たちが教科書を見るために

 

下を向いてしまうとコミュニケーションが

 

取れない・・・ということです。

 

私たちは教科書を見ながら耳で

 

先生の話を聞くことができるんですが、

 

彼らはそれができないんです。

 

どんなに手話をしても一度下を向いてしまうと

 

コミュニケーションが取りにくいということに

 

気付きました。

 

机をバンバン叩いたり、大声を出したりしても

 

聞こえないのでなかなか前を向いてくれない、

 

このままではダメだと思い

 

教科書を使うのをやめました!

 

教科書をパワーポイントに打ち直し、

 

自分でプロジエクターを購入し、

 

それを使ってホワイトボードに映して授業をしました。

 

今ではパワーポイントのスライドを

 

プロジクターでホワイトボードに映して

 

授業をするスタイルなど当たり前ですが

 

20年以上前にはかなり珍しかったですね!

 

そんな時、昔マジックで使っていたトランプや花などの道具を

 

生徒達の気を引くために授業や廊下ですれ違う時に

 

使うようになりました。

 

 

 

 

すると生徒たちは私のことを

 

「面白いことをする人だ!」と思ってくれて

 

常に注目してくれるようになりました。

 

これですごくコミュニケーションしやすくなりましたね!

 

ある時、生徒たちが文化祭(表現会)で

 

「マジックをしたい!」と言い出したんです。

 

私は「トランプやコインやサイコロのマジックは

 

何百人もいる体育館では見えないからできない!」

 

と言ったんです。

 

すると生徒たちが

 

「先生は人が箱から出てきたり、剣を刺したりするような

 

マジックはできないんですか?」

 

と聞かれたので「できません!」と答えたんです!

 

すると生徒たちに

 

「じゃあ、先生勉強して下さい!」

 

と言われてしまいました(笑)

 

課題を出された私は本屋さんへ行ったり、

 

マジックショップへ行ったりビデオを見たり、

 

プロマジシャンに弟子入りしたりして

 

ステージマジックを必死に勉強をしました!

 

そして、表現会当日も大成功で終えることができました!

 

やっと終わってホッとしていたところ、

 

それを見ていたていた子供達や

 

保護者の方々が衝撃を受けていました。

 

何故なら、当時のろう学校の表現会は

 

耳が聞こえないので

 

和太鼓や手話を使った劇、

 

手話歌・・・くらいしか選択肢がなかったからです。

 

そんな中、マジックは斬新でした!

 

耳が聞こえなくても見たわわかるので

 

子供たちにも保護者の皆さんにも

 

すごく好評だったんです。

 

私が6年生の担任だったので下級生たちは

 

「私たちも6年生になったらマジックをするんだ!」

 

と思い、毎年毎年進級してくるわけです(笑)

 

11年間勤務していたんですが

 

それ以来、毎年マジックをしていました(笑)

 

生徒達はマジックができることに

 

目を輝かせてくるので

 

私も生徒達の期待に応えたい一心で

 

毎年新ネタを作っていました!

 

気がつくと自分の部屋は

 

マジックルームになっていました(笑)

 

それから町内会の夏休みイベントや

 

隣町の小学校の文化祭などから依頼が来るようになり

 

年に何回か行くようになりました。

 

 

次回③に続きます!

 

お楽しみに!