今日は、ピロリ菌についてお話します。
みなさん、ピロリ菌って知っていますか?
ピロリ菌の正式名称は、ヘリコバクター・ピロリと言います。
このピロリ菌を除去しなかったせいで
なんと、毎年約5万人の命が失われています!
胃がんの99%がピロリ菌感染が原因
だと言われています。
しかし、検査する人は10%だそうです!
このピロリ菌は、人間の胃の表面を覆ってる
粘膜層や粘膜表面に棲(す)んでいて、
強酸の胃液から守るために周囲をアルカリ性にしています。
このピロリ菌が生成・分泌する毒素やアンモニアによって
胃の粘膜上皮が傷ついて胃炎や潰瘍が生じます。
これを繰り返すことにより胃がんに進展していきます。
このピロリ菌に感染しているかどうかは、
自覚症状がないため自分ではわかりません!
しかし、
感染の有無を調べ除菌することにより、
胃がんをはじめ、胃炎や潰瘍を防ぐことができるのです!
検査方法は大きく分けて3つあります。
①医療機関で調べる。
「腹痛」「胃がもたれる」などの症状がある方は消化器内科で受診し、
ピロリ菌の感染を疑うことにより内視鏡(胃カメラ)
で検査してもらいます。
他にも血液・便・呼気なのどの検査方法もありますが、
検査前の内視鏡は必須です。
②自治体や企業の「ABCリスク検診」で調べる。
一部の自治体や企業、人間ドックで「ABCリスク検診」といった
名称でピロリ菌の検査を行っています。
採血してピロリ菌の有無、胃炎・胃がんにかかるリスクの高さを
A、B、C、D、Eに分類し評価する検査です。
通常の検診にオプションとして付くことが多いです。
③検査キットを使用して調べる。
これは、病院や検診に行かなくても郵送の検査で調べることができる方法です。
尿や血液、便を指定の容器に取って検査会社に送ります。
結果は、2週間程度で送られてきます。
参考 胃がん検査
まだ検査を受けられたことがない方は、
①〜③の方法のいずれかで
ピロリ菌の検査を受けてみてはいかがでしょうか?
そして、予防することで少しでも病気のリスクを減らし、
豊かな生活を送ってみませんか?