今日は、HPVワクチンについてのお話です。
みなさんは、HPVワクチンはご存知ですか?
子宮頸がんワクチンというとご存知の方も多いと思います。
子宮がんは、このHPV(ヒトパピローマウィルス)が原因なのです。
(子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんの2種類あります。)
そして、成人女性の50%以上がこのHPVに感染していると言われています!
ただし、HPVに感染しても90%以上が2年以内に自然に排出され、
がんには進展しません!
早期に発見すれば比較的治療しやすい予後のがんなのですが、
進行すると治療が難しくなるそうです。
日本では、子宮がんで毎年約3800人の方が亡くなっていて、
年齢別では20歳代後半から40歳代後半までが多く、
それ以降は横ばいになっています。
この年齢は、結婚・出産・子育ての世代なので
本人はもちろん、子供、夫、家族にも大きな影響を与えます。
そこで、日本におけるHPVワクチン摂取の歴史を簡単に振り返ります。
日本では2010年からHPVワクチンの接種が始まり、
2013年4月からは定期接種が始まりました。
しかし、同年6月にワクチンの副反応による被害が報告され、
たったの2ヶ月で終了してしまいました!
そして、現在に至ります。
ただ、現在も定期接種は出来ます!
(接種をされる前には必ず医療機関にお問い合わせください。)
その後、
名古屋市が行ったHPVワクチン副反応調査(名古屋スタディ)で、
因果関係がないことを結論づけられました!
副反応が出たとされた時は大きく報道されましたが、
名古屋スタディの結果は、ほとんど報道されていないので
ほとんどの国民は、HPVワクチン = 危険ではないのか?
というような認識になっており、
(私も事実を知るまでそうでした)
HPVワクチンの接種率が低いのが現状です。
このままHPVワクチン接種をせずに、
子宮がんの死亡率が増加するのを
放っておいて如何なものかと思いこの記事を書きました!
ちなみに、
HPVのワクチン摂取の推奨年齢は、小学6年生〜高校1年生相当で、
目安としては、中学1年生で初回接種を受けて、1〜2か月の間隔をあけて
2回目、そして初回接種の6か月後に3回目を接種します。
参考
HPVワクチンの副作用は、
主に頭痛、痛み、不随意運動、歩きづらい、物覚えが悪くなるなどです。
*定期接種以外の方は男性、女性ともに自費で受けることができます。
ご自身も含め、お子さんをお持ちの方は
ぜひ、HPVワクチンの接種と
1〜2年に1回の子宮がん検診を
受けられてみてはいかがでしょうか?